【シュコモメンバー取材】ファッションコーディネーターひゆきさん・シュコモ入会理由ややりたいこととは?
はじめまして。シュコモ取材部です。
シュコモ取材部では、
- 同じシュコモで活動するメンバーを紹介したい
- 実はメンバーがどんな方かよく知らないので、取材を通してより深く知りたい
- シュコモでライター業をしているメンバーの、取材スキルを身につけたい
といったことを目的として、メンバーの紹介インタビューを行っています。
今回は、第1弾として「ひゆきさん」に取材部の「いちの」からインタビューを行いました。「ひゆきさんはどんな方なのか?」「シュコモに入った理由は?」「シュコモでやりたいことは?」などに迫ります。
このインタビューで、ひゆきさんの詳しいお仕事のお話だけでなくプライベートなお話をお聞きしました。ひゆきさんの人柄の素晴らしさを知ることができ、とても身近になったと感じています。
ぜひ最後までご覧くださいね!
ひゆきさんの経歴紹介
ーさっそくですが、ひゆきさんの経歴を教えていただきたいと思います。メインはファッションコーディネーターということで、お客様と一緒にショッピングモールなどに行って服をコーディネートされているんですよね?
はい。お客様(クライアント)に合ったコーディネートはもちろん、お客様が無理をしないコーディネートをご提案しています。
もともとアパレルで働いていたので、お客様を見れば「どんな服が似合うか」がわかるんですが、似合う服(僕がおすすめしたいコーディネート)とお客様が求めるコーディネートは違う場合もあるので、そこのすり合わせを大事にしています。
高級ブランドの服を身につければいいわけではなく、お客様が無理しないコーディネートを大事にしていますね。例え高級な服を着ていても、着ている本人に「この服似合ってる?」などの迷いや心配があると、違和感は雰囲気で出てしまうので。
服を選ぶ前に、LINEやメールのやり取りを多くしていて、最近ではZoomなどでヒアリングをすることが増えていますね。ほとんどのお客様は最初緊張していますし、どんなコーディネートを提案されるか不安をお持ちの方もいらっしゃるので、緊張をやわらげるためのコミュニケーションや雑談をしています。
お客様にご本人にコーディネートを喜んでもらうのももちろんうれしいのですが、お客様が友人知人などに「その服似合ってるね!」と褒めてもらえるのがなによりうれしいんです。
ー事前のコミュニケーションを大事にされているんですね。
ファッションコーディネーターの仕事は、信頼関係の構築が必須だと思っています。信頼関係がうまく築けていないと、洋服を選んでも「適当に選んでないよね?」と不安を感じさせてしまう場合があるんです。
コーディネートのために、お客様のお金とお時間をいただいているので、「楽しんでいただきたい」とお伝えしています。楽しんでもらえないと僕が困ってしまうので(笑)
また、ヒアリングを大切にしている理由として、お客様の「本来の悩みを探す」こともあります。
僕のお客様は年齢も性別もバラバラなのですが、一口に「おしゃれがしたい」と思っていても、ヒアリングすると「悩み」を抱えている場合が多くあります。
例えば50代の男性でご結婚されているお客様がいらっしゃったのですが、ヒアリングをしていくと、10代のときに女の子から「ださい」と言われたことがずっと悩みだったとわかったんです。その方は、コーディネートを奥様から「すごくいい!」と言ってもらえ、とても喜んでいただけました。
そういった悩みをメールやZoomなどで、時には雑談を交えながらヒアリングし、お話の内容や仕草から「本来の悩み」を見つけてファッションで和らげるのが、ファッションコーディネーターとも言えるかもしれません。
ーそもそも、ファッションコーディネーターのお仕事をするきっかけはどのようなものだったんですか?
最近ではパーソナルコーディネーターが増えてきていますが、僕がコーディネートの仕事を始めた10年前はほとんどいなかったので、ファッションコーディネーターが仕事になるとは思っていなかったんです。
たまたま洋服に困っている友人の相談に乗ったらとても喜んでもらえて、さらに「これ仕事になるよ!」と言ってもらえたことで、ファッションコーディネーターを仕事にしました。
もともと洋服は好きでしたし、好きなことでお金をもらえて幸せです。
今ではリピーターのお客様もいて、7〜8年振りに来ていただける方や、「またお話したくて」と言ってくれる方もいて、この仕事をしていてよかったと思っています。
北は北海道、南は沖縄、韓国からもご依頼を頂いております。リピート率97%なのもお客様あってのことなので、とてもありがたいです。
ーシュコモの理事であるみおこさんのコーディネートもされていると伺いました。起業したい主婦が輝けるファッションはのおすすめはありますか?
共通点でと聞かれると難しいですね。誰にどんな発信をしたいかによって、服は変わってくるので。
困っている方に向けたサービスの発信と仮定すると、「困っている方」を「過去の自分」に当てはめるとわかりやすいかなと思います。「過去の自分が今の自分を見てどう思うか?」「良いと思うか?」。発信したい方に向けてファッションを決めていいと思っています。
服の色で、思いを伝える手助けをするのもおすすめです。例えば 、紫色は「上品さや知性を表し、クリエイティブさを表現する色」、緑は「虹の真ん中の色ですべての色を中和させ、人間関係のバランスを取る色」です。こちらは理事のみおこさんのコーディネートで使った色なんですよ。
似合う色だけでなく好きな色もあると思いますので、ぜひご相談いただきたいと思います。
服はご自身のブランディングというか、魅力を伝えるために服に手伝ってもらうイメージでしょうか。服は助けてくれるんです。
みおこさんのコーディネートを行った際もそうで、みおこさんはもともととても能力がある方なので、それを最大限見せられるようにコーディネートさせていただきました。
魅力的に見えれば、「この人は何をしている人なんだろう?」と興味を持ってもらえます。興味を持ってもらえれば、仕事につながりやすくなりますよ。
少し話が逸れてしまいますが、子どもを持つお母さんが多いシュコモの方が、ご自身で洋服を選ぶ際は、ぜひ洗濯表示を見て買うのをおすすめします。やはりコスパも気になるので、ご自宅で洗濯できる服のほうが使いやすいです。例えば3,000円くらいのビジューがついているブラウスだと、「家で洗濯しづらいけどクリーニングに出すと高い」となってしまうので。
主婦業は立派なスキル!ひゆきさんが考える「主婦」と「主夫」
ーここからは、ひゆきさんのプライベートな部分をお伺いしたいと思います。ひゆきさんは3歳のお子さんがいらっしゃるお父さんでもあり、共働きながら家事の分担を多く行っているんですよね。まだまだ家事をする男性は少ないですが、自らやろうと思ったきっかけはあったんですか?
環境だと思います。
僕の父は料理が得意で、お店で食べるよりおいしかったんです。父自身、父母(ひゆきさんからみて祖父母)が働いていて家事をしていたらしく、得意だったんですよね。だから僕の中で、家事を父がやるのはスタンダードでしたし、そもそも家事は母親がやる決まりはないよね?と考えていました。
母は料理が苦手だったのですが、洗い物は苦ではなかったらしく、食事を作る父の横で母が洗い物をしていました。こんなふうに、家事を細分化して「得意なほうがやる」と考える環境にいたから、家事育児をすることが当然だと思うようになったのかもしれません。
実際家庭ができて、妻が家事をしているときに自分が休んでいると罪悪感があります。
当事者意識とも言えるかもしれませんね。やってもらっているのに、自分はなにもしないのはどうなの?と思って、自分も一緒にやったり別の家事をしたりすれば、家族の時間が増えるので。
やらないのはかっこ悪くない?と思うときもあります。
余談ですが、僕も妻もお互いの負担を最大限減らすために、高い買い物でしたがドラム式洗濯機を導入したら、すごく良かったのでおすすめです(笑)
ー家事の効率化のためにドラム式洗濯機を導入したんですね!ご自身を「主夫」とおっしゃっているので、白物家電にも詳しそう。ところで、まだまだ少ない「主夫」ですが、ひゆきさん自身どんなイメージで「主夫」という言葉を使われているのでしょうか?
昔は「専業主婦」が一つの職業で、男性の収入だけで生活できていた時代がありましたが、今はそうじゃないですよね。
僕は主夫ですが「専業主夫」ではなく「兼業主夫」という形でやっています。妻はフルタイムで働いていて、一方僕は在宅ワークが多いので、家事に時間を当てやすいんです。子どもの病院も連れていきます。
僕自身、出産以外は全部男性でもできると思っているので、それをスタンダードにしたいと思っています。
ー色々なお仕事をされていて、しかも家事育児もされてるとなればとてもお忙しいと思います。時間管理の工夫があればぜひ教えてください。
時間管理は試行錯誤してますね。年齢的に夜遅くまで起きて仕事をするのはきつくなってきたので、朝早く起きるようになりました。
スキマ時間も効率的に使っています。スマホのメモ帳での音声入力は、スキマ時間で簡単にできるのでメルマガを書くときに重宝してますね。
子どもが突然風邪を引くとスケジューリングが一気に崩れるので、余裕を持ってスケジュールを組むようにしています。1週間のうち5日働くにしても、4日間は仕事を入れて1日開けておくなどです。
ビジネスは続けていかなければならないので、自分のやりやすいようにゆとりを持って仕事をしています。
ーシュコモにはフリーの方が多く、営業に苦手意識がある方がいらっしゃるのですが、どうやって仕事を増やしているのですか?
僕の場合、ブログやSNS(Twitter、Instagram、Facebook)で発信をしています。
最近はコロナで難しいですが、対面も好きで、お誘いを受けたイベントには積極的に参加しています。
例えばみおこさん主催のイベントに参加したときは、僕がコーディネートした服を着ているみおこさんが褒められているのを直接見れてうれしかったですし、「その服どうしたの?」と聞かれて、ファッションコーディネーターとして紹介してもらい次につながったこともありました。仕事に満足してもらえると、お客様が伝えてくれるんですよ。
また接する機会が多いと「頼みたい」と思いやすい傾向があり、僕自身いろいろな方とお会いするのが好きなのもあって、種まきのために対面のイベントは参加するようにしています。僕の場合、全然知らないところから仕事になったり、いつ仕事が舞い込むかわからなかったりするんです。
発信やイベントの参加はするのですが、実は直接の積極的な営業はあまりしていません。興味を持ってくれたらメルマガやLINEに登録してもらって、そこで初めて聞いてもらいます。ブログでおすすめのファッションを紹介しようとも考えたのですが、誰にでも似合う服ってなくて、人によって違うので。
実は以前ご依頼いただいた20代の経営者の方が、「ひゆきさんのことは学生時代から知っていて、稼げるようになったら頼もうと思っていた」と言われてすごくうれしかったです。地道な種まきが実を結びました。
ーシュコモには、「今まで専業主婦で提示できるスキルがない」と思われている方がいらっしゃるのですが、フリー10年以上のひゆきさんから見て、主婦業で仕事に活かせるスキルと(父親目線で)仕事のスキルが活かせる家事育児は何がありますか?
そもそも家事育児はマルチタスクなんです。人によって得手不得手はあるかもしれませんが、そのままでもすごいスキルだと僕は思っています。
例えば調理をするにしても、炒めものをしながら汁物を作る場合すでに同時進行、食材を入れる順番や火加減など気にかける点はたくさんありますよね。終わった道具の洗い物も同時にこなしていると思います。
その上小さな子どもがいたら、危ないことをしていないか気にしながらの調理になりますし、「夕飯の準備」の家事の中に膨大なタスクがあって、それをこなしているだけですごいスキルです。
日々の生活の中でも、子どものスケジューリングや家の常備品を切らさないようにするなど、家庭を問題なく回している、いわばジェネラリストです。俯瞰して周りが見えているので、もはや管理者だと思います。
シュコモに入った思いと、今後シュコモでやりたいこと
ーシュコモは女性が多いコミュニティですが、数少ない男性として、入会の決めてを教えて下さい。
理事のみおこさんのSNSで、シュコモを知りました。さらに理事の一人であるみよさんとも知り合いだったので、女性が多いコミュニティでも大丈夫だろうという安心感があったのが決め手ですね。今まで経験してきた仕事やバイトが女性の多い職場でしたし、小さいときの親戚づきあいも女性が多かったので。抵抗はありませんでした。
新しいことをやりたいなと思ったタイミングでもあって、同時に父親目線の発信が少ないなと感じていたんです。
最近Twitterで、母親の旦那さんに向けた厳しい殺伐としたツイートをよく目にしていて、「このままでは日本の離婚率が上がってしまう!」と危機感も感じていました。
熟年離婚という言葉がありますが、家事がまったくできないしやろうともしない男性が定年退職したとき、奥さんが去っていくのが現実的に見えてしまって。
また家で育児をしていると閉塞感があって、わかりあえる男性とつながれたらいいなとも思いました。家事育児をしている男性の発信、あるにはあるんですが、キラキラ感が強いものが多くて、もっと現実的な発信がしたいと思っています。
実は主夫ブログを持っているのですが更新が止まっていて、シュコモを活用してゆっくり発信していけたらうれしいです。
次の世代というか、世の中を変えていきたいと言うと大げさになっちゃうのですが、もっと家事育児をやる男性が増えるのに一役買えたらいいなと思います。
ー現在シュコモに男性メンバーが少ないですが増えてほしいですか?ひゆきさんのように主夫を公言している方や働いている方様々来てくれるとうれしいですが、どんな活動ができそうですか?
どんどん増えてほしい!というわけではないですが、僕と同じように家事をやっている男性が入ってきてくれたらうれしいですね。一緒にできることが増えたらもっとうれしいです。
人数が増えればできることも増えるでしょうし、楽しみですね。
ー以前シュコモの企画会で、主夫目線で見えたことを伝えるブログを運営したいとお話していましたが、具体的なことをもう少し教えて下さい。
一つは、主夫としての僕の1日のスケジュールをお伝えして、具体的に想像してもらえたらなと思います。
また先程少し触れましたが、家事の負担を減らして家族の時間を増やすための、使ってよかった家電の紹介をしたらおもしろそうですね。
ー家電は主婦も気になると思うので、楽しみにしています!シュコモで、主夫や育児をもっとしたい男性向けの、セミナーなんかもよさそうですね。
そうですね。普段あまり家事育児をやらない男性に、最初からハードルの高い家事を求めるのはよくないと思うので、「家事育児をやると家庭円満になる」「将来の離婚危機を軽減できる!」のような感じでお話できたらいいかなと思いました。
離婚は悲しいですから、悲しみを減らせる活動ができるといいですね(笑)
まとめ
今回はシュコモの数少ない男性である、ひゆきさんのお仕事や今後シュコモでやりたいことなど、多岐にわたってお話いただきました。
ファッションコーディネーターとしてのお仕事への向き合い方や大切にしていること、仕事の獲得方法についてもお聞きできて、フリーランスの先輩としてとても勉強になったインタビューです。
またシュコモでのやりたいことも、すごく刺激になりました!
そんな多才なひゆきさんと一緒に、シュコモのメンバーとして引き続き活動していくのが楽しみです。
この記事を書いた人:いちの
WEBライター、オンライン秘書、パートもするパラレルワーカー
3人の男の子のママ。仕事も子育ても肩の力を入れすぎず、のびのびするのがモットー
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